なまけもの。

人間が死ぬ時は、

実にあっけない。

そう思う。

俺が今日までの人生をどう生きてこようと、

俺が今日一日をどう生きようと、

明日が来るとは限らないのがホンマであって。

今までどおり明日も普通に起きてバイトに行ってと、そんな確証がないのが

命の当たり前で。

原付に乗って女に会いに行って、女の家の前の川のほとりでタバコ1本吸ってる時に、何かの拍子で川に落ちて死ぬ事だって、

俺の今日の1時間後にあるかもしれない。

いつかその日が来る。

いつか誰も死ぬ。

それだけは間違いない。のに、

それが今日じゃないなんて、

今日じゃなさそうだとしても、

今日かもしれないのに。

それが今日じゃないなんて。

誰も言えないはずで。

それがホンマで。

まだ絶対に死にたくない。

まだ絶対に死んだらあかん。

そう思うのは、

きっと怠けた毎日の積み重ね。

今日も怠けてるからの考え。

お礼のひとつも言えずに

明日は生きてないかもしれない。

ごめんと一言伝えてないまま

明日は死んでるのかもしれない。

そしてまた目覚まし時計をセットして眠りにつく。

明日のバイトに遅れないように。

もっと他に、せなあかん事があると思うのに。

とりあえず明日のバイト。

まだ絶対に死にたくない。

まだまだまだまだ生きたい。

怠けてるんだなぁ。

死ぬ時は、想像を絶するあっけなさで

どれだけ突然で、ものすごくあっけないんだとしても、

生きてる今、

やっとける事がいっぱいある。

まだまだ絶対死ねんぐらいの怠け者。

ロールスロイズ

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