コンビニのレジ。

バイト帰りのコンビニのレジに並ぼうとしたら、

どちらが先かな？ぐらいのタイミングで、俺の横に来たのは

体つきもよく、

坊主頭には無数の傷跡で、

なんとも言えぬ迫力を身にまとった男性でした。

並んだタイミングとしては、ほぼ同時みたいな、かつ、二股に分かれるレジ、

左右のレジの先客のお会計も

ほとんど差がなく、ほぼ同時に終わりそう。

けど、左のレジが数秒早く、お会計が終わりました。

体つきのいい、坊主頭には無数の傷跡を持つ、はっきり言ってイカツイ男性は、

どうぞどうぞのアクションを俺に。

思わず俺は

「あ、すんません」

すると、

体つきのいい、坊主頭には無数の傷跡を持つ、はっきり言ってイカツイ男性は、

「お先ですから」

と、あくまで

さりげない口調で

俺に

どこまでも

さりげない口調で

レジの順番を譲ったのでした。

「オマエええ奴なんけ！わかってるやん！」

と、言いそうになりましたが、

あまり体つきのいい、坊主頭には無数の傷跡を持つ、はっきり言ってイカツイし、へんに律儀な感じに、よりいっそうの

なんとも言えぬ迫力を醸し出したので、

「おおきに」

とだけ、伝えました。

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